<退職(2005年3月)>



きっかけ

3年ぐらい前からだろうか。将来は、やっていて楽しい仕事がしたい、会社から拘束されない仕事がしたい、自由業をやりたい、とおぼろげに考え始めていました。
新しく購入した物件では、家でも仕事ができるように作業部屋も想定、しかし、その物件のローンのこと、厚生年金の積立て期間のことを考えると、安定した収入を確保するためあと10年会社で我慢して、その間に将来新しい仕事を始めるための準備をしよう、と考えていたのです。

ところが、、、。

2004年6月、会社が法人向けサービスに力を入れる中、某国内有名企業相手の部署に異動になり、それと同時に、お客さんの拠点近くに開設した新しい事務所に、片道2時間かけて通勤することになりました。遠い上に仕事の量は増える一方、業務プロセスを整理する間もなく降ってくる懸案事項、調整事の嵐。

最初はそれでも、何か将来のためになることもあるだろうとがんばっていたのですが、次第に、自分は何のために自由時間を割いてまでこんなことをやっているのか?
そんな疑問がふつふつと沸いてきたのです。






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心境の変化

ある日、一人で外へ昼食を食べに出かけました。暇つぶしに読もうと買った本が、「食べていくための自由業・自営業ガイド」(本多 信一著)
本以外では、インターネットで様々な教育機関に関する情報を収集し始めました。
当初、家具師や木工職人への憧れもあり、木工関連の学校や塾を中心にあれこれ探したのでした。
そして秋になりかけの頃には、会社近くを「ここではもう夏は過ごさないだろう」と考えながら歩いていました。(しかしこの頃は、まだ異動という選択肢も自分の中にはあったんだよな。)

11月になって、独立・開業支援の雑誌なども読んだりしました。
実際に独立・開業を果たした人が、どのようにしてきたのか、その結果どうなっているのか。
独立・開業してほとんどの場合は、満足度は上がっているものの、サラリーマン時代よりも収入は減少している、という実態。

「今の会社を辞めて、生活を維持していくことは可能だろうか?」

当然、私も考えました。しかし、収入が減って生活レベルが落ちたとしても、なんとかやってけるだろう。それより、早く好きなことをやってしまえ!・・・というより、嫌なことは辞めてしまえ!の方が強かったかな。

年末には、ネットで「誰も教えてくれなかったおいしい退職マニュアル」(中村 敏夫著)を購入。
いよいよもって今が辞め時であることを確信し、会社からの脱出を決意したのです。



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決行

退職するには、どのような手続きをすればいいのか。
社内のデータベースで、退職するときの手続きをまとめた資料を確認しました。
すると私の会社では、辞める一ヶ月前までに退職願を提出する必要がある、
最終出社日の2週間前までに、規定の書類を出す必要がある、ということが判明。
まず最終出社日(希望)を決め、逆算して直属上司への意思表示から開始しました。

2/18(金)直属上司にメール、電話(ほとんど遠隔地で仕事をしていて会って話すことは不可能)
2/18(金)業務上影響大の他グループ長に話す
2/22(火)直属上司から担当部長・部長(他拠点)に連絡
2/22(火)担当部長に話す
2/22(火)部長(他拠点)より話を聞きたいとの電話あり、次の日にアポイント
2/23(水)部長と面談、退職願提出
       〜このあたりから、引継ぎ開始〜
3/01(火)事務手続き上の申請終了
3/09(木)人事部から提出書類内容の確認
3/17(木)発令(退職の)を受領
3/18(金)挨拶回り、後片付け、退出

しかし、今思えば、いつ周囲に公表したらいいかという判断が一番やっかいでした。
直前まであんまり公にしていなかったせいもあり、最後の2〜3週間、モチベーションが下がりきってるところに、ぎりぎりまでややこしい仕事を頼まれて、結構参りましたなあ。



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これから何やる

何か始めると言っても、これまで何の経験もないのに、やりたいからと言って始められるものでもなく。まずは関連の会社なり店舗なりに採用してもらうにしても、未経験者が中途で入るのは無理。
仮に運よく就職できたとしても、仕事の中身はこれまでと変わらない、なんてこともありそうだし。
将来的に好きなことを続けていくにも、まずは、手に職を付ける必要があると考えました。

自分がやりたいこととは、基本的には自分の腕でものづくりをする、職人のようなものなのです。
インターネットや諸々の本を調べ、目星を付けた専門学校の見学会にも行ってみました。
学費、地理的な条件、期間などのことも考え、今、ひとつの計画を立てています。
これについては、具体的に動き始めてからこのホームページに載せていくことにしましょう。

上記の他にもうひとつ、建築模型を始めています。
「やりたいことは全部やれ」(大前 研一著)という精神で(この本は読んでないけど)、興味をそそられるものに手を出してしまうわけですが、これも今がチャンスだと思っています。

さて、無事に退職はできましたがこれからが本番です。
いつか自分の選択は間違いではなかったと思えるよう、がんばって行こうと思うのであります。



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